【ネタバレあり】『仮面ライダー555 パラダイス・リゲインド』忖度なしガチ感想

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こんにちは!Vシネファイズが公開されましたね。

公開初日に『仮面ライダー555(ファイズ) 20th パラダイス・リゲインド』を観てきました!

この記事ではゴリゴリにネタバレありで感想を書いていきます。


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あらすじ

園田真理(芳賀優里亜)は菊池啓太郎の甥・条太郎(浅川大治)、海堂直也(唐橋充)、そして、いつしか戻ってきた草加雅人(村上幸平)とともにクリーニング店「西洋洗濯舗 菊池」を経営しながらオルフェノクの庇護を行っていた。
一方、政府により企業再生されたスマートブレイン社は、オルフェノクの殲滅を目指す企業へと変貌を遂げ、北崎(藤田玲)が社を率いていた。
ある日、追いつめられたオルフェノクを救うため、草加と海堂は仮面ライダーカイザとスネークオルフェノクとなり、殲滅隊隊長の胡桃玲菜(福田ルミカ)/仮面ライダーミューズと交戦。
そこに現れたのは、数年前に真理たちの前から姿を消して以降、消息不明となっていた、あの乾巧(半田健人)だった。
巧は、かつてとは異なる姿のファイズ・仮面ライダーネクストファイズへと変身し、スマートブレイン社の尖兵として、その力を使い始めた…!
ネクストファイズに攻撃されて混乱する真理たち。巧はなぜスマートブレインにいるのか?今まで何をしていたのか?
波乱を含んだ彼らの再会は、オルフェノクと人類をめぐる新たな物語のほんの序章に過ぎなかった。

引用:Amazon.com

予告

インタビュー

話はガバガバだけど”ファイズしてる”

結論から言うと内容はだいぶガバガバです。

不満というほどではないですが「なんだこれ」という部分は多々あります。

「でもファイズってこんな感じだよね」というファイズ本編の空気感を感じられる作品でした。

また視聴していて「井上敏樹脚本のファイズだな…」と感じる部分がありました。


巧の勝手な判断と勝手な行動は相変わらずです。

「いや、ホウレンソウしろや!」とファイズ本編を見ていると多々感じますがその巧は健在です。

話はめちゃくちゃなんですが”ファイズしてる”。そう感じました。


テレビ本編での巧は草加が死亡したことを知っていたはずなのにパラダイスリゲインドでは草加と再会して何事もなかったかのように会話をしていて「あれ?記憶消えてる?」となりました。


細かいことにいちいち突っ込んでいるとキリがない映画ではあります。

その辺を全て無視して「20年ぶりに新作のファイズが見れる」という部分でふわっと楽しむのが正解な気がします。

少しふわふわした作品に感じました。

草加と北崎が蘇ってる問題

「テレビ本編で死亡した草加(カイザ)と北崎(ドラゴンオルフェノク)が蘇ってるのはなんで?」とテレビ本編を見た人なら思いますよね。

「どういう世界?テレビ本編後の話なの?パラレルの続編?」などさまざまな意見が公開前にあったと記憶しています。

結論から言いますと、草加や北崎はスマートブレインの技術でアンドロイドとして復活しています。

なので、本編で死亡した草加や北崎が蘇っているわけではないです。

キャラクターのガワは蘇ったけど元のキャラが蘇ったわけではない状態です。

草加雅人は死亡している。でも草加の見た目をしたキャラはアンドロイドとして登場させることはできる。北崎も同じです。


草加はテレビ本編での戦いで草加としての人生に幕を下ろしているので本編の歴史そのものが踏みにじられたとはわたしは感じませんでした。

今作で登場したのは草加・北崎に見立てた人形でしかありません。

変化する巧と真理の関係

パラダイス・リゲインドでは巧と真理の関係が大きく変わります。

巧と真理が体を重ねるシーンがあります。まさかの怪人態で。

怪人態での濡れ場とはこりゃたまげた…

テレビ本編での巧と真理は友人・仲間・同居人といった関係でしたが、今作で2人は肉体関係を持ちます。

恋人になったのかはよく分かりませんが、2人の距離がグッと近くなったように見えました。


仮面ライダージオウのスピンオフ作品『RIDER TIME龍騎』ではガイとライアのユナイトベントが話題になりましたが、今作ではオルフェノクのそれが見れます。

愛する真理が薄汚いオルフェノクになり、忌み嫌う巧と寝ている現場をもし草加が目撃していたら脳破壊されるでしょうね。

今作で変わったこと・分かったこと

・スマートブレイン社がオルフェノクの殲滅を目指す企業へ変わった。
・北崎のフルネームは北崎望。
・ファイズ本編のラストで巧は死亡していなかった。
・真理がオルフェノクに覚醒。(ワイルドキャットオルフェノク)
・巧と真理が肉体関係を持ったことで関係が恋人になった(?)オルフェノクカップル爆誕。
・死亡した過去キャラを登場させられるようになった。


北崎のフルネームが北崎望だったことが一番びっくりしました。

序盤でサラッと名前が登場します。

良かったところ・見どころ

・良い意味で当時を思い出すファイズの空気感。そしてガバガバさ。
・当時のBGMがふんだんに使われていてテンションが上がる。
・北崎のフルネームが判明。
・ミューズ役の女優さん福田ルミカさんが可愛かった。
・変身者(ミューズ)から見た一人称視点が見れた。
・ミューズの敵の動きを予測するAIシステムが面白かった。
・高岩さんの過剰な手首スナップシーン。
・ネクストファイズのアクセルフォームのシーン。
・巧の旧型ファイズの変身。変身時のパラロスを意識した(?)であろうBGM使用。
・オートバジンがビークルモードだけでなくバトルモードでも登場。
・旧型ファイズフォンのシングルモード(銃)使用。
・作品として一歩踏み出したことでファイズの今後が作りやすくなった。
・仮面ライダーファイズの本編後の話が見れる。
・村上幸平さん(草加雅人)の20年ぶりのカイザ変身シーン。
・ミューズ胡桃玲菜(福田ルミカ)の死亡シーンが(サラッと描いてるけど)エグすぎる。


まあこんなところでしょうか。

ネクストファイズに関しては「令和にファイズを作ったらこんな感じなんだろうな」という感じで割とすんなり見れました。

アクセルフォームに変身したネクストファイズが爆走するシーンは真面目な顔をしてるたっくんを想像したらちょっと面白かったです。


それと本当にちょっとしたシーンですが、ミューズ変身状態での変身者から見た視界がどうなっているのかが分かったのが個人的に嬉しいポイントでした。

おそらくファイズという作品では初の見せ方だったのではないでしょうか。


ラストの戦いでオートバジンが登場したところも地味に嬉しかったです。

それに合わせてファイズフォンのシングルモードでの銃攻撃が見れたのも良かったです。

あれってテレビ本編ではたしか数回程度しか使用してないですよね。

個人的に残念だったところ

・約20年ぶりのカイザの変身シーンが少し雑に感じた。
・デルタがかませ犬。変身シーンが1度しかない。
・北崎がデルタギアを使用しない。
・北崎がドラゴンオルフェノクに変身しない。
・サイドバッシャーやジェットスライガーが出てこない。
・ネクストカイザのギミックをちゃんと見せて欲しかった。



大きく不満というわけではないのですが「せっかくオリキャスなのに・・・」という意味で気になる部分はありました。

特に村上幸平さんのカイザの変身シーンは20年ぶり。もう少し尺をとって欲しいと感じました。

変身コードの入力シーンが省略されて、いきなり「Complete」の変身音とともに旧型カイザに変身していたりしていたので少し雑だと感じてしまいました。


ネクストカイザの変身にはしっかり尺がとられていました。旧型カイザの変身もあれくらいしっかり尺がほしかったです。

パラダイスロストでの変身くらいの尺は欲しかったと感じます。

ただ、ネクストカイザも少し不満がありまして。ネクストカイザのベルトが何の説明もなく突然出てきたのはまあ一旦置いておいて、新型カイザギアのベルトのギミックを全然見せてくれなかったのが勿体なく感じました。

「せっかくの新型ベルトなのに・・・」と思ってしまいました。

映画が公開された段階では『仮面ライダー555 殺人事件』の解決篇(?)が公開されていません。

そちらの予告にはカイザがアクセルフォームに変身するようなシーンが映っていたので、『仮面ライダー555 殺人事件』でネクストカイザの活躍やベルトのギミックをしっかり見せてくれるのかもしれませんね。




デルタに関して言うとミューズの噛ませ犬でしかなかったのが残念でした。

テレビ本編におけるファイズ・カイザ・デルタの並びのデルタの位置がミューズに置き換わったように感じました。

デルタ変身者のヒサオが死亡した後は誰もデルタギアを使用していないのでデルタの登場は1度だけ。

北崎すら使用しません。


・北崎はアンドロイドなのでドラゴンオルフェノクに変身できない。
・デルタギアがあるのに北崎デルタが見れなかった。


この2点は個人的にすごく残念でした。

「北崎の生身のアクションがやけに長いな・・・」と思っていたらオルフェノクには変身せずアンドロイドであることが判明。

ならせめてデルタの変身は頼む・・・!と思っていたら北崎はミューズに変身してしまったのでデルタは完全に空気でした。

まあオタクの勝手な理想・願望でしかないんですけどね。

デルタにそこまで尺を使ってしまうとミューズの存在感が薄くなってしまうかもしれないですし、ミューズのベルトがあるのにデルタギアを使う理由もないですしね。

まあだとしてもそこは上手くデルタも織り交ぜて作れた気がします。

それなら映画ではなく10話程度の作品にしても良かったんじゃないかな?とも思ってしまいました。

謎だった部分

・ミューズはオルフェノクでなくても使用できる?
・巧はテレビ本編のラストで死亡していなかった。
・草加が死亡したことは知っているはずなのに記憶が消えている巧。
・オルフェノクの短命問題はどこにいった?巧だけが短命?「オルフェノクは死にゆく運命」的なことをテレビ本編で言われてなかったっけ。
・草加はスマートブレインが送り込んだアンドロイドのスパイだったにも関わらず真理がオルフェノクに覚醒するまで特に何もしていない。
・敵の動きを予測するミューズのAI機能が旧型ファイズにだけ急に効かなくなる。


今作での北崎と草加はアンドロイドです。北崎はオルフェノクに変身できないようですし、となると草加もオルフェノクの記号を埋め込まれているわけではない気がします。

にも関わらずミューズとカイザのベルトを使用していました。

これって設定はどうなってるんだろう?と思いました。

テレビ本編ではデルタギアだけが人間でも使用できる設定で、ファイズとカイザのベルトはオルフェノクでないと使用できなかったはずです。


草加の立ち回りにも違和感があります。草加の狡猾さがあれば内部から菊地クリーニング店にいるオルフェノク同士で争わせて内部分裂させたりカイザとして影でオルフェノクを始末していくことくらいできたはず。

でもそれっぽいことをしていた感じはないんですよね。

菊池クリーニング店がオルフェノクの庇護をしていることは内部にいる草加は当然知っているので情報をスマートブレインに流して殲滅することも簡単なはず。


不思議だなぁ…と思いましたが、そもそもこの作品自体がだいぶガバガバなので、今この記事を書いていて疑問を持ったり突っ込むこと自体がナンセンスな気がしてきました。

まとめ?

ガバガバな部分は多々あり大味な作品ですが20年ぶりにオリジナルキャストでのファイズの新作が見れて良かったです。

スタートブレイン社が作ったアンドロイドという設定で死亡した過去キャラが登場できる世界になったこと。真理がオルフェノクに覚醒したこと。巧と真理の関係性に変化が起きたこと。

今作のパラダイスリゲインドが公開されたことによってファイズのその後の話は作りやすくなったように感じました。



他の作品を出して下げるようなことはしたくはないのですが、見に行っても通夜のようなテンションで映画館を出るようなことにはならない内容だと思います。

細かいことに突っ込み出すとキリがない作品なので「20年ぶりの新作をただ楽しもう!」くらいの気持ちで見るのが良いと思います。

期間限定上映ですので気になる方は早めに見に行くことをおすすめします。

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