『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』を公開日に見てきました。
書きたいことが多すぎて話がまとまらず、記事の作成にかなり時間がかかってしまいました。
今回は映画を見た感想を書いていきます。
この記事にはネタバレが含まれています。
映画の結末を知りたくない。自分の目で直接見て楽しみたい。という方はこの記事を見ないことをおすすめします。
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』
今回公開された新作は「MCU版」「トム・ホランド版」などと呼ばれるスパイダーマンの3作目にあたる作品です。
トムホ版のスパイダーマン3と言ったところでしょうか。
『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(トム・ホランド版の2作目)の直後の話になります。
前作『ファー・フロム・ホーム』のラストで、デイリー・ビューグルが入手したミステリオの映像によって「スパイダーマンの正体はピーターパーカーだ!」と報じられてしまいピーターたちの生活は一変。
街を攻撃したドローンはピーターが操作していたことにされてしまい、スターク社製ということもあり大問題に。ミステリオ殺害の容疑までかけられてしまいます。
騒動を受けて、入学を希望していた大学に入学を拒否。
自分だけならまだしも、MJとネッドは何も悪くないのに・・・。
そこでピーターは、この状況を何とかしようとドクター・ストレンジの元を訪れ、過去に戻ってやり直しができないか相談をします。
ストレンジは、インフィニティストーンの1つである「タイム・ストーンが無い」という理由でピーターの頼みを1度断ります。
しかし、過去に共に世界を救ったということを考慮し、またピーターを気の毒に思ったストレンジはピーターに協力。魔術で人々の記憶を消そうとします。
ドックオク、ゴブリン現る
自分だけならともかく、MJとネッドは何も悪くない。一連の騒動によって不合格というのはおかしいのではないか。
ピーターは理事長に嘆願しにいきます。
それが橋のシーンです。
すると、前方からは車から降りて逃げ出す人々が。ピーターはスーツを着用。
そこに、ドクター・オクトパスが現れます。
ドックオク「やあ、ピーター。私の装置をどこにやった?」
しかし、トムホ・ピーターはドックオクとは初対面なので会話が噛み合いません。挑発されていると感じたドックオクはスパイダーマンに襲いかかります。
ピーターは人々を守りながら戦わなければならず、ドックオクはスパイダーマンを圧倒。
さらに、ドックオクはスパイダーマンのスーツを破損させます。
ドックオク「ナノテクノロジーか、やるじゃないか」
そこで、スパイダーマンのスーツの一部がドックオクのアームに装着され赤くなります。
アームでスパイダーマンを拘束したドックオクは、スーツが破損し露出している胸部に目掛けて、アームに内蔵されている槍で突き刺そうとします。
すぐさまピーターは、顔のスーツを胸部に移動させ、間一髪のところでドックオクの攻撃を防ぎます。
それがこのシーンです。
この顔出しをするシーンまでは「スパイダーマン=トビー・マグワイア版のピーター」と認識していたドックオクは、トムホ・ピーターを見て困惑。
ドックオクからすると、自分の知っているスパイダーマンと戦っていると思っていたら中身は全くの別人なわけです。
あくまで、新しいスーツを着たトビー・ピーターだと思っていたよう。
ドックオクは自身が死んでしまう前の、映画『スパイダーマン2』の世界からトムホ・ピーターの世界にやってきていました。
ついさっきまでトビー・マグワイア版のスパイダーマンと戦っていたかと思ったら、ナノテクを使ったスーツや4本のアームを使うスパイダーマンが急に現れた状況なので、ドックオクはかなり驚いたはず。笑
ナノテクスーツの一部がアームと一体化したタイミングで、ピーターはすぐさま手元でペアリングを行います。ピーターはドックオクのアームを制御できるように。
理事長を救ったピーターは「入学の件は何とかする」と理事長から言われMJとネッドの件は一安心。
とりあえず問題は解決したと思ったその時、グライダーに乗ったグリーンゴブリンが登場。
ドックオク「オズボーン?」
ドックオクはノーマン・オズボーンを知っているようです。
ゴブリンがグライダーで突進してきたと思った次の瞬間、ピーターとドックオクはストレンジの家の地下に転送(ワープ)されていました。
ドックオクは牢に閉じ込められています。
この時点で『アメイジング・スパイダーマン』のリザードは、ストレンジによって捕獲されて閉じ込められていました。
ヴィランを捕まえて元の世界に戻す!
「スパイダーマン=ピーター・パーカー」と知る別の世界の住人が数名この世界に入り込んでしまった。
「残りのヴィランを捕まえて元の世界に戻すぞ!!!!」
というのが、この『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』というお話です。
ピーター・MJ・ネッドは自分たちの世界に来てしまったヴィランを捕まえることに。
そこでストレンジは、ヴィランを特定の場所に閉じ込めるための転送装置(?)をピーターの腕に装着させます。
腕から放出されるビームをヴィランに当てるとストレンジの家(たしかサンクタムとかいう名前)の地下牢的な場所に転送をして閉じ込めることができます。
それがこのブラックスーツのスパイダーマンです。
ピーター・MJ・ネッドは、協力しながら情報を集め、ヴィランを見つけていく。
エレクトロと遭遇し戦いが始まったと思いきやサンドマンも登場。
しかし、今度のサンドマンは味方!?
予告を見た段階では、スパイダーマンがエレクトロとサンドマンの相手を同時にしているように見えましたが、実際はエレクトロの攻撃をサンドマンが防ぎスパイダーマンを守っているシーンでした。
「君たちは別の世界から来た!」とヴィラン2人に説明をするピーター。
エレクトロ「どうりで電気の味が違うわけだ」
今作のヴィランは話せば分かるやつって感じがします。
エレクトロは素っ裸だったので服を着せて捕獲。
悪いやつではないですが、サンドマンもビームで捕獲されました。
ヴィランはサクサク集まっていき、あっという間に4人まで揃いました。
その頃、ノーマン・オズボーンはもう1つの人格であるグリーン・ゴブリンに悩まされていました。
ノーマンはマスクを叩き割り、グライダーも放置したまま街を彷徨います。
ノーマンは、メイおばさんのいるホームレス支援所にやってきます。
ゴブリンの人格が表に出ている時は一切記憶が無いらしく本当に困っている様子。
ノーマン「自分の住んでいた家には別の人が住んでいた。息子もいない。オズコープ(会社)もない・・・」
ピーターは「彼らを元の世界に戻すことが一番良い選択」と考えていますが「彼らのためでなく自分のためなのでは?」「ただ元の世界に返すだけでなく救わないと」とメイおばさんから諭され、ピーターはヴィランたちを救う方向に進んでいきます。
ピーターは、ノーマンをストレンジの家の地下へ連れて行きます。
ノーマンとドックオクの再会も束の間、ストレンジによってノーマンも牢に閉じ込められてしまいます。
ピーターはヴィランたちを元の世界へ送り返すことが一番良い選択と思っていましたが、元の世界に帰ると死んでしまう者もいると知ります。
大画面で見たい!ミラーディメンション
ピーターが持っている謎のボックスは、ストレンジが作ったヴィランたちを元の世界に送り返すためのスイッチのようなもの。
ストレンジがヴィランたちを元の世界へ送り返そうとした直前で、ピーターはボックスを奪って逃げ出そうとします。
ピーターはヴィランたちも救おうとしますが、「だとしても、それが彼らの運命であり、一刻も早く元の世界に戻した方がいい」とストレンジは考えているので、ピーターとストレンジは対立してしまいます。
この戦いでピーターはストレンジに勝利。
ストレンジの指輪(スリングリング)を奪い、ピーターはストレンジをミラーディメンションに置き去りにします。笑
指輪はネッドの手に渡ります。
ヴィランたちの治療、からの反乱
ヴィランを元の人間に戻そうと奮闘するピーター。
人間に戻した状態で元の世界に返せば、彼らはヴィランではなくなり、死の運命から逃れられるかもしれないという考えのもと。
ハッピーの家にあったスタークが遺したマシンを使い、また科学者として協力をするノーマン・オズボーン。
『スパイダーマン2』では、実験中にドックオクのアーム制御用チップが破壊されたことによってアームに体を支配をされていました。
今作では、ピーターが新たにアームの制御用チップを作りドックオクに装着。
ノーマン、サンドマン、エレクトロらの目の前でドックオクが元に戻る様子を見せます。
ドックオク「こんなに静かなのは久しぶりだ・・・」
アームが常にオクタビアス博士の頭の中で喋り続けているような状態だったのでしょう。
ドックオクの制御用チップが埋め込まれた時点でドックオクはオクタビアス博士に戻り、ピーターの実力を認めて協力をするようになります。
ピーターのスーツ側でドックオクのアームを制御する必要がなくなったので解除。
このタイミングでドックオクのアームに装着されていたスパイダーマンのナノテクスーツがピーターの元へ戻り、インテグレーテッドスーツに変わります。
ドックオクは回復し正常な状態に戻った。
サンドマンは早く元の世界に帰って娘に会いたい。
一方で、エレクトロは元の自分に戻ることに躊躇(ためら)いを感じていました。
そんな時にピーターのムズムズが発動。険しい表情で家の中を歩き回ります。
原因は、ノーマンの中にいるゴブリンでした。
ゴブリンは「神が与えた力だ!なぜ力を奪われなければならない?」とヴィランたちを焚きつけます。
元の人間に戻りたくないと内心思っていたエレクトロは、体内の電気を吸い出し終わる直前で装置を外し、スタークのアークリアクターを奪って装着しパワーアップ。電撃でドックオクを吹き飛ばします。
サンドマンは砂嵐となって逃げ、トラックに閉じ込められていたリザードも脱走。
ヴィランたちの反乱によってハッピーの家はめちゃくちゃになります。
悲劇。あの人の死・・・
ピーターはゴブリンに圧倒されます。
メイおばさんは、隙を見てゴブリンに血清を打ちますが効きません。
そして、ゴブリンのグライダーがメイおばさんを吹き飛ばします。
致命傷を負ったメイおばさんは静かに倒れ死亡・・・。
ラスボスはグリーン・ゴブリン。
アメスパ2もそうでしたが、グリーン・ゴブリンはヤバい・・・。一番凶悪なヴィランな気がします。
おばさんの死にショックを受けたピーターは1人で塞ぎ込み姿を消します。
その頃、MJとネッドは、ネッドのおばあちゃんの家にいました。ピーターに連絡が繋がらないので心配する2人。
ストレンジの指輪(スリングリング)を着けたネッドが「ピーターに会いたいよ・・・」と何となく呟いたタイミングで*ポータルが現れます。
*オレンジ色の火花を散らしながら回転する輪っか(?)。どこでもドア的なもの。
指輪の力だと気づいたネッドとMJは、これを使えばピーターが見つかると思い、「ピーターを見つけて」とネッドは念じます。
すると、向こうにスパイダーマンが現れます。
「ピーター・・・?ピーター!!」とネッドとMJは叫びます。
輪っかを通り抜けてやってきたのはアンドリューピーターでした。
続けてネッドが念じると、トビーピーターも現れます。
トビーピーターとアンドリューピーターもトムホピーターの世界にやってきていたようです。
「まあ出てくるだろうな」と思いながらも実際にスクリーンに映し出された彼らを見て感動しました。
MJとネッドは、メイおばさんの死を悲しむピーターを見つけ出し、2人のピーターを紹介し合流。
自分の苦しみなど分かるはずないと思っていたトムホピーターでしたが、他のピーターたちも同じような経験をしたことを知り、共に戦うことになります。
3人のピーターの経験と頭脳を生かし、ヴィランたちを元に戻すアイテムを作っていきます。
最終決戦は自由の女神像。
3人のスパイダーマン VS サンドマン・リザード・エレクトロ
基本的にチーム戦をしないスパイダーマンたちは連携がうまくいかず苦戦します。
チームでの戦闘経験があるトムホピーターが仕切ってるのが面白かったです。
サンドマン(フリント・マルコ)を元の人間に戻し、リザードもコナーズ博士の姿に戻り、エレクトロもマックスに戻りました。
全てが終わったと思ったその時に、ボックスを破壊しようとグリーンゴブリンが現れます。
ゴブリンが奪ったボックスを取り返しますが、パンプキンボムが仕掛けられており、ボックスは破壊されてしまいます。
トムホピーターはグライダーにダメージを与えて撃墜させます。
メイおばさんを殺した仇であるゴブリンを、ピーターはこれでもかというくらいに殴り、ボコボコにします。ゴブリンは笑っています。
トムホピーターは、グライダーでゴブリンを突き刺そうとしますが、トビーピーターが止めます。
ゴブリンはそれを利用し、背後からトビーピーターを刺しました。
その時、アンドリューピーターは血清を投げ、それをキャッチしたトムホピーターがゴブリンに打ちました。ゴブリンの人格は消え、ノーマン・オズボーンに戻りました。
しかし、ノーマンは何も覚えていない。
ゴブリンの人格が表に出ている時は記憶が飛んでいます。
これはトムホピーターもやるせないですよね。どう気持ちを晴らせばいいのか。
倒れ込んでいるトビーピーターを見て、察した表情をするノーマン・・・。
戦いは終わりました。
【結末】自分を知る全ての人の記憶から消える
ボックスは破壊されてしまい、多くの敵がこの世界にやってきそうな状況。
トムホ・ピーターは覚悟を決め、「スパイダーマン=ピーターパーカー」と知る全ての人の記憶から消してくれと頼みます。
MJ・ネッドのみならず、ストレンジの記憶からも消えることをピーターは選びます。
これによって世界は救われましたが、恋人や親友を含めた人々の記憶から消え、メイおばさんを失ったピーターに帰る家はありません。
ハイテクスーツも失ったピーターは自分で新たなスーツを作り、スウィングシーンで映画は終わります。
親友がいたり、恋人がいたり、特別な能力を持つ協力者がいたり、ハイテクなスーツを持っていたり。
今までのトムホピーターはかなり恵まれていたように思えましたが、3作目でどのシリーズの主人公よりも辛い境遇に立たされてしまったような気がします。
この世界では、スパイダーマンを知る人はいても、自分のことを知る人はいない。
今作で、本当の意味でヒーローになったのかもしれません。
まあ、元々はピーターがストレンジに頼んだことが原因なんですけどね・・・。笑
ここが良かった !!!
過去シリーズのヴィランが勢揃い
今回の目玉の1つは、なんと言っても過去のスパイダーマンシリーズに登場したヴィランたちが登場することです。
・グリーン・ゴブリン(『スパイダーマン』)
・ドクター・オクトパス(『スパイダーマン2』)
・サンドマン(『スパイダーマン3』)
・リザード(『アメイジング・スパイダーマン』)
・エレクトロ(『アメイジング・スパイダーマン2』)
『ノー・ウェイ・ホーム』には5人のヴィランが登場します。
予告の時点で出ているキャラクターが全てでした。
とくにサプライズ的な隠しキャラのヴィランはいないです。
ミステリオは実は生きていて『ノー・ウェイ・ホーム』に再登場するのでは?なんて思っていましたが、結局ミステリオは登場しませんでした。
本当に死んでしまったんですかね・・・
3人のスパイダーマン
「これだけヴィランがいるならスパイダーマンも登場するだろう」と簡単に予想はできても実際にスクリーンに映し出されると嬉しいものです。
控えめに言って最高!!!!!!
これを実現してくれて本当にありがとうございます!!!という気持ちです。
顔見知りのヴィランたち
ヴィランってこんなに話すんだ・・・。
と思うくらい、今まででは考えられないくらい話している気がするのは私だけでしょうか。
「そもそもなぜ、死んだはずのヴィランも生きているんだ?」という話ですが、それぞれの世界でスパイダーマンとの戦いによって命を落とす少し前の時間からトムホピーターのいる世界に飛ばされたようです。
ドック・オク(オクタビアス博士)はノーマン・オズボーン(グリーン・ゴブリン)を知っていて、ノーマンもオクタビアス博士を知っていました。
『スパイダーマン』の世界では、ノーマンが死亡した後にオクタビアス博士はドクターオクトパスになっているので、ノーマンは変わってしまったオクタビアス博士のことは知りません。
ノーマンはドックオクのアームを見て少し驚いている様子でした。
サンドマン(フリント・マルコ)はそれらも含めて知っていました。
サンドマン「2人とも死んだ。スパイダーマンとの戦いによって。」
続けて「自分のグライダーによって死亡したとニュースに出ていた」「ドックオクは装置と共に沈んだ」とも言っていました。
リザード(コナーズ博士)とエレクトロ(マックス)もどうやらお互いを知っているようでした。
リザードはエレクトロに対して「ずいぶんイメチェンしたな(変わったな?)」みたいなことを言っていました。
コナーズ博士は、すきっ歯でハゲの冴えない頃のマックスを知っていました。
エレクトロもリザードを知っていて、「こいつは人間をトカゲに変えようとしていた」みたいなことを話していました。
『アメイジング・スパイダーマン』ではカート・コナーズ博士はオズコープ社で働いており、続編の『アメイジング・スパイダーマン2』ではマックス・ディロン(後のエレクトロ)も同じくオズコープ社で働いていました。
作中でコナーズ博士は死んでいないので、マックスがエレクトロになったその後も知っていたのでしょう。
過去のスパイダーマンシリーズの続きを見ているような気分です。
こういったヴィランたちの会話が楽しくて仕方がなかったです。
今回は救えた
落下していくMJ。
トムホピーターはMJを救うために飛び降りて手を伸ばします。
あと少しで届く・・・!というところでゴブリンのグライダーが妨害。
そこで飛び出したのがもう一人のスパイダーマン。
間一髪のところで、アンドリュー・ピーターがMJを救います。
これは、『アメイジング・スパイダーマン2』でグウェンを救おうとするシーンのオマージュでしょう。
かつて、アンドリュー・ピーターはグウェンを救うことができませんでした。
ですが、今回はMJを救うことができました。
MJは、アンドリュー・ピーターの世界で言うところのグウェンです。
グウェンのことを思い出したのか、今にも泣き出しそうなアンドリュー・ピーター。
このシーンのアンドリューの表情は、胸が締め付けられるような気持ちになりました。
あの時は救えなかったけど、今回は、この世界では救うことができた。
アンドリュー・ピーターがグウェンを救えた世界線を見せてくれたようで、何とも言えない気持ちになりました。
この映画の最高すぎるシーンの1つだと思います。
「黒人のスパイダーマンもいるかもな」
マスクオフでのアンドリュー・ピーターとエレクトロ(マックス)の対面はたしか初のはず。
エレクトロ「男前だな。クイーンズ出身で貧しい者のために戦っているから、てっきり正体は黒人なのかと思ってた・・・」
アンドリュー「・・・なんか、ごめん」
エレクトロ「いいんだ。黒人のスパイダーマンもどこかにいるかもな。」
これは『スパイダーマン:スパイダーバース』に登場した黒人のスパイダーマン、マイルズ・モラレスのことですね。
はっ!とした人も多かったはず。
「(もういるんだよなぁ・・・黒人のスパイダーマン!)」ニチャァ…
今後の実写映画でのマイルズの登場を匂わせているようにも感じました。
どうったことないセリフのように思えますが、こういった細かいところまで楽しめるようになっていました。
アンドリューピーターとエレクトロの絡みはグッときましたね。
アメスパ2は、冷静に話ができれば争うことなく終われる可能性もあったのに敵になってしまった・・・というすれ違いがあった悲しい作品だと思います。
マックス「(何も持ってない普通の男に戻ってしまった)僕は凡人だ・・・」
アンドリューピーター「君は凡人じゃないよ」
戦いが終わり、アンドリューピーターがマックスに手を貸して起き上がらせるシーンもよかったです。少し泣きそうになりました。
エレクトロを倒す(殺してしまう)のではなく、マックスとしての人生を取り戻し、根本的な問題を解決した。
エレクトロであった体が元の人間に戻ったというだけでなく、精神的な意味でもきちんとマックスに戻れたことが分かる良いシーンだったと思います。
印象に残ったセリフ・シーン
最終決戦の前。背中を反るトビー・ピーターを見たアンドリュー・ピーター。
アンドリュー「大丈夫?」
トビー「腰がね。スウィングで〜」云々かんぬん
アンドリュー「分かるよ。治してあげよっか?」
トビー「本当?頼むよ。」
トビー・ピーターを後ろからアンドリュー・ピーターが抱き抱えるような形で上下に揺さぶると腰がゴキッと鳴り腰が直ります。
トビー「それは何?」
トムホ「ウェブシューターのカートリッジだよ」
トビーピーターは蜘蛛の糸を出して見せます。
ネッド「体から出てるの?」
トビー「君らは違うのか?」
アンドリューピーターは興味津々の様子。
「糸が出なくなることはない?」
トビーピーター「出なくなったことはある。自分の存在意義を見失った時に。」
アンドリュー「ああ、それすごく分かる」
トムホピーター「過去に戦った一番ヤバかった敵は?
トビー「エイリアンかな」
トムホピーター「僕も宇宙と地球で戦ったよ!」
「君は?」
アンドリュー「僕はサイのやつとか・・・。僕なんて全然・・・」
トビー「そんなに自分を卑下するなよ。君はアメイジングだ。」
トムホピーターがアベンジャーズについて話すと
トビー「すごいな!で、それは何だ?」
アンドリュー「バンド?」
みたいな会話もありました。
ネッドが「ピーター!」と呼ぶと3人のピーターが反応したり、どの絡みもよかったです。
【あえて】イマイチだったところ
見たいものが見れた!という気持ちですし、大満足の作品でした!
あえて言うならば、マスクをかぶって動いているゴブリンがもっと見たかったでし。
マスクをかぶってグライダーに乗っているグリーンゴブリンは1度しか登場しません。
それと、サンドマン(フリント・マルコ)が敵側についた理由がよく分からなかったです。
元の世界に戻って娘に会いたいんじゃなかったの?なんで敵になったの?
なんか見落としたシーンがあったのかな・・・
最後に
この作品は、単に『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』であるだけでなく、同時に『スパイダーマン4』であり、『アメイジング・スパイダーマン3』であると思いました。
『ノー・ウェイ・ホーム』でのマルチバースを機に、『スパイダーマン4』『アメイジング・スパイダーマン3』も製作してほしいな・・・。なんて思っていたりします。
まあともかく、『ノー・ウェイ・ホーム』はどのシリーズのスパイダーマンファンにとっても最高な作品だと思います。
劇場で公開されているうちに是非大画面で楽しんでほしいです!