派手ではないけど、なぜか記憶に残り続ける不思議な作品。
あなたはそんな映画を知っていますか?
今回は映画『ナポレオン・ダイナマイト』について書いていこうと思います。
ナポレオン・ダイナマイト
『ナポレオン・ダイナマイト』は2004年に公開されたアメリカの映画。
原題『Napoleon Dynamite』
日本では劇場公開はされず、なぜか『バス男』という邦題でDVD化された珍映画。
バスにスポットを当てられている作品というわけではなく、主人公がスクールバスに乗って通学している。それだけ・・・。
2005年に日本で流行った『電車男』にとりあえず便乗してつけたであろう邦題ということで、悪い意味で話題になっていた記憶があります。
現在は『バス男』から『ナポレオン・ダイナマイト』へ改題されています。
ハズレ臭のする映画を意図的に買って集めていた時にこの作品と出会いました。
「バス男…か…。絶対ハズレだろうな」と思いながらDVDを買ったのは今では懐かしい思い出。
結果的にかなり好みの内容で「なんだよこの邦題は!」と思いました。
今ではお気に入りの作品です。
あらすじ
毎日バスに乗ってハイスクールに通うナポレオンは、ルックスもライフスタイルも、そして家族構成までも超がつくほどのオタク・ワールドの住人。
Amazon.comより引用
30を過ぎて無職&チャット恋愛中毒の兄と、かつての栄光の日々を振り返ってばかりの叔父さんは怪し気なビジネスを行っている。
友人は勝算ゼロなのに生徒会長に立候補を企むペドロだけ。
そんな彼らにもダンスパーティの季節がやってきた。
パーティまでにパートナーを探さなければならない。
超オタク青年ナポレオンはスイートな彼女をGETできるのか!?
予告
キャスト・スタッフ
ナポレオン・ダイナマイト…ジョン・ヘダー(草尾 毅)
Amazon.comより引用
リコ叔父さん…ジョン・グリース(木下浩之)
キップ/キップランド・ダイナマイト…アーロン・ルーエル(小野塚貴志)
ペドロ…エフレン・ラミレス(日野 聡)
監督・脚本:ジャレッド・ヘス
脚本:ジェルッシャ・ヘス
製作:ジェレミー・クーン/ショーン・コヴェル/クリス・ワイアット
感想
スクールカースト最底辺。
パッと見で「あっ・・・だめだ」と察してしまうほど冴えない見た目のオタク青年ナポレオン・ダイナマイトが主人公。
30歳を過ぎて引きこもりでチャットにハマっている兄。ヘンなおじさん。転校生のメキシコ人。
何を”マトモ”とするかはさておき、基本的にヘンテコなキャラクターしか出てきません。
映画の内容はいたってシンプル。
冴えないナポレオンがダンスパーティーのパートナーを見つけられるのか?というもの。
基本的にずっとシュールです。
「一体、自分は何を見ているんだろう・・・」と思う人もいるでしょう。
終始不思議な時間が流れていきます。
ダンスパーティーのパートナーを見つけるという目的はありますが、派手な展開はないです。物語が大きく動いたりもしません。
ゆる〜く終わっていきます。
なんだか気の抜けた内容。
その力の抜けようが不思議な魅力を出しています。
印象的なシーンは映画のラストのダンスシーン。
なぜか心を掴んで離さない最高の脱力系コメディ映画。
「で、結局何がしたいの?」「何が面白いの?」
と、この映画を見て思ってしまった人は残念ながら向いていなかったんだと思います。
ワケの分からない内容に楽しみを感じられる人はぜひ見て欲しい。
DVDなら買っても1000円程度。レンタルなら200円台で楽しめます。
Amazonプライムビデオで配信されています。
劇中でナポレオン・ダイナマイトが着用しているTシャツ